Stranger in Wonderland

Goma and Natane

猫と暮らしはじめました。

20年前、友人のところに住んでた半野良ちゃんが産んだ子猫をもらってきたのがわたしの初猫体験でした。その子は、就職して数年後ひとり暮らしをはじめるときに実家においてきてしまいましたが、いまも健在です。 ひとり暮らしで家を開ける時間が長い時期がずっと続いてたので諦めていましたが、またいつか機会があったら猫と暮らしたいなとずっと思ってて、もし実現するなら「猫シェルターからきょうだい2匹を一緒に引き取ること」というのは心に決めていました。そしてついに時が満ちたのです。

猫を引き取ることを決めて、シェルターを探していたところ、ちょうどその週末に Maddie’s Pet Adoption Days というイベントが開催されることを知りました。Maddie’s Fund という動物愛護団体が主催していて、国内の200以上のアニマルシェルターが参加して、その日は Adoption Fees が無料になるというものです。近所にもいくつか会場があり、事前に承認を取る団体のほうが当日スムーズそうな気がしたので、そこに連絡してみました。preapproval をとりたいのですが、とメールしたら、このアンケートに答えてね、とドキュメントが送られてきて、記入して返送したところ、アパートの契約書の1枚目のコピーを送ってね、当日は Photo ID と cat carrier と一緒に住んでる家族を連れてきてね、とのこと。

SVACA

イベント初日の朝、事前承認され済みのSilicon Valley Animal Control Authority へ。猫部屋は、それぞれきょうだいごとに2〜6匹くらいずつがぜんぶで8部屋くらい。部屋に入るにはスタッフ同伴で手を消毒してから。いくつかの部屋を見せてもらって、男の子がいる部屋のうちの黒♂とキジトラ♀の組み合わせで引き取ることにしました。もうすぐ生後2ヶ月。

人気がある色は茶や白、性格は playful な子のほうがやっぱり人気みたい。シャイな子は慣れるまでに時間かかるかもしれないけど大丈夫?って訊かれたけどそんなの猫の都合によるものだし全然問題ない。黒猫は eye-catchy じゃないのと迷信深い人は嫌がるみたいで、引き取り手がつきにくいらしい。日本人のわたしからすれば黒猫はジジの印象があって親しみやすいし、本当かどうかわからないけど黒猫はおっとりしてて人なつっこい性格の子が多いって説もあるし、昔は「福猫」って言われて縁起が良いとされてたらしいし、人気がないなんて全然知らなかったよ。あの黒い子がいいなぁ、っていったらスタッフのお姉さん喜んでたように見えた。sibling (きょうだい) で2匹欲しくて、少なくとも片方は男の子が良いのだけど、男男か男女、組み合わせについておすすめある?と聞いたら、産まれたときから一緒にいるきょうだいならどちらでも大丈夫よ、とのこと。

ペーパーワークを終わらせて、彼らの Medical History、近所の獣医さんリスト、いままで食べてたというカリカリのサンプルをもらい、今後必要なワクチンなどについて教えてもらい、Facebook に載せる写真を撮られて、いざ帰宅。マイクロチップと去勢・避妊去勢の手術はもう済んでるとのこと。こんなに小さいのに、もうそんな苦難を乗り越えてきたのね…!もうこわくないよ、安心だからね。

Day 1

まずはクローゼットの中にダンボールのベッド、猫砂を入れたトレイ、カリカリと水のお皿を用意し、その横に猫キャリーのドアを開けた状態で置いておく。人間たちのランチが終わった頃にクローゼットをのぞいたら、キャリーから出てダンボールベッドとクローゼットの扉の間の隙間にふたりで収まっている。 3時間経過、クローゼットの中に置いたダンボール箱でどうやら少し落ち着いてきた模様。 なでると purrrr いってる。カリカリは全部食べた。朝から食べるどころじゃなかっただろうね。よくぞ完食した。 夕方、我々が見守る中、キジトラちゃんがおしっこをした。ちゃんとトイレで砂をがさがさしたあと、おしっこをして、砂をかけた。なんて賢いの!!!! 夜はひもやボールにじゃれて遊んだりもした。ちょっとずつ慣れてきてるみたい。いいこ、いいこ。

Day 2

2日目は、5時半に目が覚めて、猫たちクローゼットの箱の中にいないなと思ったら、本棚の裏にいた。夜の間、けっこう冒険してたのね。 カリカリは全部なくなってる。昼間はずっと箱のなか。夕方、クローゼットの中でずっとがさがさ言ってると思ったら、猫プロレスしてた。お互いグルーミングしあったり、くっついて眠ったり、猫プロレスしたりしてる様子を見ていると、2匹一緒にもらってきて本当に良かったなあと思う。20時を過ぎたらだいぶ活発になってきた。我々の足にとびついて猫キックしてきたり、リビングでおいかけっこしたり。とくに壁際の攻防でだいぶエキサイトしてる。行動範囲も広がり、オープンになってきた。カリカリはしばらくは、6時、12時、18時、23時、ってかんじで4回にわけてあげることにする。トイレの世話は、ごはん前後+気づいたときに。

3日目は、昼間はずーっとクローゼットの中で眠ってたけど、夜になったら駆けまわり始めた。バスルーム解禁してみたらさっそく探検してたし、リビングのソファにもよじ登ったり、窓とシェードの間で追いかけっこしたり。

playing

4日目。本棚の一番下の段がお気に入りっぽかったのでフリースを巻きつけてみたら、今日は昼間ずっと本の裏で眠ってたみたい。段ボール箱が遊び場になるように穴をいくつかあけたら、さっそく壁際の攻防遊びに大活躍。 夜はルンバの電源を勝手に入れたらしく、いきなり動き出したのでめちゃめちゃびびって8ちゃんの足の間に避難してた。かわいい。

On the Sofa

Fallen asleep

5日目はソファの上でうとうとしてくつろぐ姿も見られるようになってきた。黒猫って写真撮るの難しい。

名前は胡麻(黒♂)と菜種(キジトラ♀)になりました。菜種は好奇心旺盛で勇敢、後先考えず猪突猛進、落ち着きがなくて、身軽。胡麻は慎重派で菜種の様子を見てから後に続くかんじ、臆病で横着者でおっとり、外の景色を見てたそがれるのが好き、切れると菜種よりも暴れん坊。ふたりともいまのところ快食快便快眠でなにより。わたしは菜種に、8ちゃんは胡麻に共感を覚えてるみたいです。

胡麻と菜種のきょうだいは胡麻より臆病な黒い男の子と、快活な黒い女の子と、菜種よりは内気そうなキジトラの女の子がいたんだけど、たぶん この子この子この子。みんな新しいおうちが見つかったようでよかった!




Author

Yuko Honda Morita (yukop) : yukop.com
飯能→東京→シリコンバレー。夫と猫2匹と暮らしてます。作ったり学んだり踊ったりするのが好き。
Born in Japan, living in California with my husband and two cats. "A bit of a geek and a bit of a geek fan and a bit of an artist." ->

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