Stranger in Wonderland

先々週のFresh Air “Do I sound gay?”のエピソードに出てきて気になってたのが、Upspeak と Vocal fry、と呼ばれる話し方。

そしたら先週木曜は、若い女性の話し方についてのエピソードで、さらに Upspeak と Vocal fry について掘り下げていてすごく興味深かった。ゲストは3人で、それぞれ、Podcastとかもやってたことあるジャーナリスト、スタンフォードの言語学の教授、言語聴覚士(スピーチセラピスト)という違った立場の女性たち。

Upspeak は、平叙文なのに疑問文みたいに語尾が上がる話し方。もともとは南カリフォルニアの女子たちの話し方だったらしいけど、いまや男女関係なく広まっているらしい。これって日本語でもあるよね。語尾上げ?的な?(半クエという言葉をはじめて知りました)

Vocal fry (または glottal fry、言語学では creak)は、文章の終わりの方で声のトーンを下げてしわがれたような声になる話し方。もともとはたぶんテレビに出てくるミュージシャンとかがそういう話し方をしていたのを真似する人が出てきて、広まっているっぽい。

思い返してみると、会社の女子たちもバレエの先生も Upspeak だわ。で、たぶんわたしも真似してるわ。Vocal fry も、会社の女子たちやってるわ。伝染るわ。

Upspeak は、「幼稚で、自信なさそうで、承認を求めてるように聞こえる」、Vocal fry は「けだるそうだし、なんかイラッとする。あと喉に悪そう」 というような批判があり、イラつく人は多いらしい。

この Podcast の中では、でも、それって、若い女性がやってるから批判されてるんじゃないの?女性のレポーターの声には苦情が来るけど男性レポーターに関しては全然来ない、とか、スタイルって変わってくものだよね、とか、でもやっぱり Upspeak や Vocal fry はメッセージをじゃまするよね、とか、違った立場からの意見があっておもしろかった。

で、ふと、このギャル語おむすびころりんを思い出したのでまた観た。涙出る。

Upspeak に興味を持ったのでここ3日くらい、アクセント芸の動画ばっかり探して観てます。 こういうの。アクセント芸、好きだわー。

そんでもって、Valley Girl っていう言葉を知る。Valley っていうからシリコンバレーかと思ったら違って、Hollywood の隣の San Fernando valley にすむセレブお嬢様たちのことらしい。その喋り方が Valleyspeak または Valspeak。

Valley Girl が全国的に広まったきっかけは、1982年の、この曲。フランク・ザッパ featuring ムーン・ユニット・ザッパ(愛娘・当時14歳。名前がすごい。)の “Valley Girl” でムーンちゃんの valspeak が炸裂してます。ザッパの曲で唯一 Billboard Top 40 シングルチャートに入ったのがこれなんだって。

日本では「ウッソー、ホントー?カワイー」が流行語になった年ですよ。2015年風にいうと何だろ、「ちょw マジウケるー」とか?

“Gag me with a spoon” はさすがに聞いたことないし、”to the max”とか古い感じするけど、でも like, totally, for sure, Ohmigod(短く言う)とか、身の回りにいる人たちの会話によく出てくる。

Valley Girl って映画もあるらしい。ニコラス・ケイジが不良役。観たい。

NYTimesの1982年の記事。2ページめに用語集あり。

そういえば最近見つけて何度か聞いてみた DESIGN DETAILS っていう Podcast、若きヒップスター男子たちの Upspeak と Vocal fry が満載で、きゃぴきゃぴしてます。若いわ。




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Yuko Honda Morita (yukop) : yukop.com
飯能→東京→シリコンバレー。夫と猫2匹と暮らしてます。作ったり学んだり踊ったりするのが好き。
Born in Japan, living in California with my husband and two cats. "A bit of a geek and a bit of a geek fan and a bit of an artist." ->

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