8月1日から 30day challenge やってみようかなって思いついたのがちょっとわたしには大きな目標すぎて考えただけでぷるぷるしたけど、やってみる。
お題は「ソーシャル断ち」。
時間の使い方を改善するのに、実験してみる価値はあるんじゃないかなと思って。ないと生きていけないものはなるべく要らないのだ。
とりあえず 7day ためしてみて、続けるかどうか考えます。 #geeklatte 活動ができないのがいちばんの気がかりです。
7月31日、最後の夜は今生の別れみたいな気分でした。ああ、月が綺麗だ…みなさんさようなら…そんな気分でソーシャル納めしてたら夜更かししてしまった。
ルール
- Twitter: @とDMだけメール通知で確認する。なんらかの手段で必要な返事はする。
- Google+: mentionだけメール通知で確認する。なんらかの手段で必要な返事はする。
- Facebook, Path, Instagram: なかったことにする。
- 活動記録をつける http://fathmapp.com/
準備
- iPhoneのSocial系アプリ全remove
- Notification解除(iPhoneはemailのみ)
- オプトアウト系unsubscribe
- 各種アプリからのSNS連携解除
1日目の感想。
午前中、「ああこれ誰かに言いたい!」ってことがけっこうあることに気づく。どういうときに人に伝えたくなるか観察日記をつけたい。どうでもいいことなんだけどね。例えば、
- 例のPythonの課題、直してみたらりんご2個からりんご 2341個、みかん 105510個、バナナ 34個になった増えすぎワロスwww
- できたよー!int()してないのが原因だった。
- 今日の食堂メニューインドだよ!U-zhaanのライブで買ったインドTシャツ着てきた俺ぬかりない!
自己顕示欲との戦いなのかもしれない。自分の欲深さを見つめなおす初日。
Twitterの@で来週のごはんの約束のやりとりをしたけど、それすら禁を犯している気持ちになる。
ごはん食べても写真撮らないようにしてみる。iPhoneで撮る写真ってシェア目的なのよねやっぱり。
記憶に強く残るかどうかって何で決まるんだろうか。(予想外のことが起こったときとかじゃない?説)
日が暮れた直後の空があまりにも綺麗だったし、満月直前の月はすごく明るかった。ハラカミさんの命日と、バッハの命日と、わたしのこの実験のための儀式として、ベランダで線香花火をした。
そんなこんなで、いろいろ気づくことがあっておもしろいよ。いまのところ。
Comments
2013年のchindochuを書いた勢いで、2012年の旅日記も書いておこうと思いたち、さかのぼって書きます。一部記憶がおぼろげです。
SF Bay Area社会科見学旅行プロローグ
この旅のきっかけは、同僚のNaokoさんが2月7日にあるSan FranciscoのCafe Du Nordで行われるDavid Choiのコンサートに行くんだー、Appleのカフェとかにも行くんだーって話してたことです。詳しい経緯は忘れたけど、わたしも便乗するー!ってことになり、3日間休みをとってDavid Choiのコンサートのある日に到着しN子さんよりは一足早く帰国するつもりで旅程を立てていたのです。Mountain Viewで弟に会って、そうだ、せっかくだからSFオフィスにいるマネージャーにも会ってこよう。@ymotongpooが出張中だからYouTubeオフィスにも行ってみたいし、もしかしたらTwitterオフィスにも行けるかもー、と弾丸シリコンバレー社会科見学旅行に胸ときめかせていたわけです。
羽田発LAX乗り換えの便でいく予定なので、編み物セットを持って行って待ち時間にAndroid帽子を編もうかな、と思いたち、でも金属のかぎ針って持ち込み無理そうだよね?木製のかぎ針なら安心!と思って、会社の帰りに有楽町のユザワヤに寄ろうと思ったら20時まで、LOFTとかにないかなーとか、そんなことを考えてた前日でした。
2月7日(火)
### 深夜発の罠
さて、この日は退社後に一旦帰宅してから荷物を持って空港に向かうつもりで普通に出社してました。いつもどおりの日だったのですが、旅先で合流する予定のNaokoさんからチャット。
「あれ、いまどこ?会社?今日の夜に着くはずだよね?」
「そうですよー、今日の深夜に飛行機のります」
「いま夕方だけど…」
「あれ…?ちょっとまってー」
みたいな会話のあと、旅程を改めて確認したら、出発時間 2月7日 0:30 って書いてあるよ。
え?
え?????
それって今日になったばかりの 0:30 だよね。もう過ぎてるよね。えええええーーーーーー!!!!うわああああああああ!!!!!
どうしようフライトミスったwwwwwwww
Naokoさんにチャットで報告したらなんかディナーに行く時間だったみたいでオフラインに。とりあえずなんとかしなきゃ。
あまりのことにびっくりして隣の席のMJ子さんに報告したら、さすが元フライトアテンダント、確信を持った力強いおことば!!!!
「何時のフライトだったんですか?0:30?大丈夫です、ぜったい振り替えしてもらえます。0:30って書くと勘違いする人多いんですよ、だから(何月何日ではありません、何日です)みたいな注釈を書くようにしてる場合が多いし、それが書いてないなら、今日の深夜だと思ってました!って言い張ればぜったい大丈夫」
さらにそれを聞いてたチームメンバーも、
「大丈夫ですよ。僕も乗り換えのときにやったことあります。時間勘違いしてて、でも振り替えてもらえました」
と励ましてくれた。ううう、がんばる。
まずは代理店に電話。「すみませんあのー、飛行機の出発する時間が2月7日 0:30 って書いてあるんですけど、これって今日の深夜だと思ってたんですがもしかしてもう過ぎてますか?」みたいなかんじ。過ぎてますよ、ええ、知ってますよ。知ってるんですけどね。
答えは「時間を過ぎたら往路復路ともにキャンセル扱いになるので、振り替えも返金もできない。行くのなら別のチケットをとりなおす必要がある」とのこと。うむむ、だめだって、MJ子さあああん。
「航空会社どこ?デルタ?空港のデルタのカウンターに電話してください!」はいっっっ!!!!
デルタに電話した。振り替えできないって。代理店に電話しろって。
また代理店に電話。返金については、燃油サーチャージ分はもしかしたらなんとかできるかも、とのことで、なんかたぶんデルタに確認してくれるっぽい。のでとりあえず電話を切って待つ。
現地で会う予定の弟とNaokoさん宛にメールでひとまず現状報告し、心を落ち着けるためにラテアート(飲みかけ写真)。\(^o^)/
結局チケット買い直した
弟からは、ANAのマイルがあるので夕方の便で良ければチケット取るよ、といってくれたけどネットで見たら今日の便はとれなくて電話でも聞いてくれたみたいだけど4日あけないとダメとのこと。
代理店からの折り返しの連絡でも、やっぱり燃油サーチャージも返金できないし、やっぱり買い直すしかない、と。
結局、2月8日の夕方に成田を発ち2月8日の朝9時にサンフランシスコに着く便を取り直しました。くー。安物買いの銭失い大将だぜ!格安航空券では融通はきかないのであった!
フライトが決まったので弟とNaokoさんにメールで報告。ほんと、お騒がせしてすみません…。 社内で知ってる人に会うたびに、フライトミスっちゃいましたーえへへ、とか報告したりして、会社帰りに無印でこども用竹箸を買って、削って編み棒をつくったりした。
2月8日(水)
到着して合流
昼間の便だったのでこんどはちゃんと乗れた。前が壁の席、広くて楽だー。と思いきやこの飛行機、映画みれないのかーーー!!!!
8時間20分のフライトを経て、朝9時ごろ空港に到着。あんまり眠れなかったけど意外と元気だし、サンフランシスコあったかい!車で迎えにきてくれたNaokoさんと合流して、買っておいてもらったT-MobileのSIMを受け取り、一緒にGoogle SFオフィスへ。
Google SF オフィス
12時、会ったことないけど同じような仕事をしてるチームメイト女子4人と待ち合わせてランチ。SFオフィスのカフェに行くなら塩クッキーが絶品だから食べるといいよー!と@Fumiさんから聞いてたので、塩クッキーがおいしいって聞いたんだけど、って聞いたら「あー、あれはやばいね、止まらなくなっちゃうね」と言ってた。ランチおいしかったし、絶景だった。
このあとはNaokoさんとは別行動。
大人の社会科見学
14時からマネージャーとミーティングで、はじめましての挨拶と、ふだんしている仕事の流れを説明したりなど。満面の笑みで、わたしの話すことを紙とペンで書きながら、うんうん、と聞いてくれた。なんだかうれしい。
ミーティングのあとは、ランチを一緒に食べたチームメイトたちからどんなふうに仕事してるか1時間ほどシャドーイングさせてもらう。こういうときはどうしてる?などの情報交換なども。出張ではありません、大人の社会科見学です!
Geeklatte for Google App Engine
そのあとは+Takashi Matsuoと合流して、App Engineチームに紹介してもらい、App Engineラテを作ることに。このために楊枝を持参しましたよ。
わーい、できたよー!「できたよー」と+Takashi Matsuoさんが周りの人々に声をかけてくれて、おー、すごいすごい!と言われたりした。
夕方オフィスを出て駅に向かう。異国の地を歩くたのしさ!でもそんなに異国っぽくもないんだよなあ。EmbarcaderoからBARTに乗ってEast Bayのももさんちへ。
ももさんとだださんと2歳のプリンセス、そして元同僚@muroicciと再会してディナー。
だださんの男の料理、グリルしたlambとfinger potato、ももさんお手製のbread pudding、あと写真撮り忘れたけど芽キャベツ、とてもおいしかったです。プリンセスはトトロのメイみたいでとてつもなく可愛かった!
おうちの外からみんなで見たたくさんの星と満月は本当にすてきでした。
お酒入ると英語でのコミュニケーションがmuch betterになるって話、俺も俺も、俺の日本語も、ってことで飲んで食べて喋って幸せな夜でした。
帰りはEmbarcaderoから@muroicciとタクシーで「このへんはやばい人がいっぱいいるとおりだから車から降りちゃだめなエリア」とかを教えてもらいつつ、途中下車して宿に帰還。
2月9日(木)
YouTube HQ
午前中は別行動なので、車を借りてアメリカで初運転。@ymotongpooを乗せて命がけドライブでYouTubeオフィスに遊びに行ってきた!生きててよかった!窓の外に森があって散歩道があり、そこかしこに小人がいたりしてのどかな場所だった。
帰りはひとりで101を運転して一旦ホテルに戻ってNaokoさんと合流し、こんどはNaokoさんの運転でMountain Viewへ!
Googleplex
ついたー。春みたいな陽気で風が気持ちいい。
弟とNaokoさん、そして出張中の+Jun Mukaiさんとごはん。弟から「姉です」と紹介され、「…え?」と混乱するむかいさんがおもしろかった。名字同じだしてっきり気づいてるかと思ってたよ。
さらにTakaさんも合流。そしてわたしはGoogle+の+Taka TeiさんとTwitterの@tomcattersさんが同一人物だと、このときは結びついていなかったのでした。せんべいについてはわたしの勘違いにより本当に申し訳ないことをいたしました。次回リベンジします。
弟、忙しそうだけど元気そうでよかった。Googleストアでお買い物したあとは、いったん解散してわたしはComputer History Museumへ。
Computer History Museum
入場したのが16時すぎだったのに最初のソロバンからじっくり見てしまい、後半文字通り早足で通り過ぎることになってしまいました…うう、残念すぎる。
展示の仕方がとても美しくてうっとりでした。テーマごとに小部屋みたいになっていて、いっぱいあるけど単調ではなくて緩急があって、それぞれのコンピュータの魅力をとてもよく引き出しているなーと思いました。今度はやっぱり半日くらいは時間とって、また行きたいです。
バベッジエンジンとかまな板つきコンピューターとか見れなかった気がする。Googleのサーバーは見た。
ひさびさのユッケ
ディナーの前にまたCharlie’sで合流し、Korean Secret Garden RestaurantでNaokoさんとHonda家でディナー。
ユッケ!オイスターチヂミ!スンドゥブ!いろいろ!おいしかったー。ここぞとばかりにG+上でユッケテロ。
2月10日(金)
Stanford University
安心のNaokoさんの運転で出発。まずはPalo AltoのStanfordへ。
到着してみたものの、車を停める場所を探すのに一苦労。なんとか見つけて、キャンパス内をぶらぶらしがらBookstoreでおみやげ買ったりしました。
トラブル発生
ここでトラブルが。NaokoさんのGalaxy NexusのSIMロックがかかってしまい、このあと行く予定のAppleで会うNaokoさんのおともだちと連絡がとれない、という事態が。誰かがポストしてたSIMロック解除の方法を探して解決したのか、わたしのNexus Sを提供したのか、国際ローミングを使ったのか、どうやって切り抜けたんだっけ…。覚えてないや。
さらに、フリーウェイの途中で、まさかのガス欠!わあああああ!そうだ、昨日車借りたときに、あーガソリン少ないなーと思ってて、少ないですよねー、そうそう、明日入れようって夜ホテルの部屋で話してたのに、ふたりともすっかり忘れてたーーーー!
Naokoさんがレンタカー予約時の書類にあったロードサービスに電話してくれて、現在地を説明してるんだけどフリーウェイの出口と出口のちょうど中間地点で目印が近くになく、道の名前もスペイン語で読み方難しいし、でけっこう長いこと説明してやっと救出に来てくれることに。
Junipero Serra Fwyの、ここ。いま見てもものすごく説明しづらい場所だ。
待ってる間、誰かが近づいてきたので「来たか!」と思ったらお巡りさんで、ガス欠してロードサービス呼んで待ってるところ、とNaokoさんが説明したら、シートベルトしとけ、って言われた。
45分くらい待って、ついにロードサービスのおっちゃん登場!おおおお!!!!これで走れるーーーー!!!!入れてくれるのはとりあえずの量らしいので、近くのガソリンスタンドで給油して、さあ再出発!
Infinite Loop
CupertinoのApple本社にきたよー。
Appleのすてきカフェでランチをいただきました!たいへんおしゃれでした!ピザ窯があってピザがおいしいらしい、と聞いていたのでふたりで一枚をシェアし、あとはサラダっぽいものにしました。着いた時間が遅めだったので、建物の外にずらっと並んだグリル屋台みたいなのはもう終わってしまっていましたが、それでも種類は多いしハイクオリティだし、感動しっぱなしでした。
英語で自己紹介
Naokoさんのおともだちが「ジョブズのお葬式のときはね〜」みたいないろいろ興味深い話をしてくれてたのですが、自分のリスニング力の足りなさよ、ぐぬぬ。
さらに英語でお仕事的自己紹介も、社内の人が相手ならプロダクト名だけ伝わればなんとなく、あーうんうん、みたいになったりするのですが、社外の人だとそうもいかない。急に振られてうまく答えられずNaokoさんがフォローしてくれたのですが、あとから「自己紹介くらいはできるようになっておいたほうがいいよ」と言われ、本当にその通りです…!と反省したのでした。
ここでもカンパニーストアでお買い物。平日じゃないと開いてないので、2010年10月に来たときは入れなかったんだ。Tシャツと迷った挙句、林檎ロゴ付き黒ジャージにして、あとは腰につけて社員証とかをビヨーンてできるあれを購入。
SFにてソロ活動
Appleのあとはソロ活動ってことで、SunnyvaleからCaltrainでSan Franciscoに戻ろうとしたらまたもやトラブルで電車止まって2時間かかったよー。
移動に関してはとことんついてない今回の旅であることよ!
むろいっちに教えてもらったBlue Bottle Coffeeというコーヒー屋さん。とても居心地よい。小さいお店だけど混雑してなくてみんな本やらノートやらMacBook やら広げて何かしてる。
それからBloomingdalesをのぞいたり、Apple Storeがあったので追加で頼まれたiTunesカード購入。支払の端末がiPodでバーコード読みとってカードもスキャンしてレシートもemailなので思わず、なにそれ超クール!見たことない!とか言ってみたりした。日本でもそうだっけ?
夜ごはんはタイ食堂で牛ライスヌードル食べた。満足。
22時ごろにホテルに戻り、そのまま寝落ち。
2月11日(土)
本日の作戦会議
今日はもう帰る日。はやすぎる。滞在、実質3.5日かー。17:34のフライトなので、常温フラペチーノを飲みながら本日のプランを練ります。
しまった…WiFi求めて鍵の入った財布もって部屋でたつもりが入ってなかた… フロントのおっちゃんに頼んだけどブツブツいいながらコンピュータ再起動中でそれどころじゃないっぽいので落ち着くのを待ち、ただいま、部屋。
ここで、Naokoさんとはお別れ。引き続き良い旅を!また日本でねー!
Muniに乗って朝ごはんを食べに行く。Posh Bagelでサーモンとクリームチーズのベーグルサンド。
Kindle Touch購入
Kindle Touchを買って帰るべく、店頭で売ってるお店を事前に調べてRadioShackにきた。そしたらTouchじゃないKindleはあるが、Kindle Touchは在庫切れ。フィッシャーマンズワーフの店舗には2つあるけど週末は閉まってる。Staplesに行け、とのこと。おっちゃんありがとう!
Staplesに来てみたら、あった!買っちゃった!この無造作な袋の中にKindle Touchが入っています。
お昼ごはんはThe Grove Hayes Valleyで買ってホテルに戻って食べる。
帰るよ
空港について、チェックインとセキュリティチェック完了して搭乗まであと1時間半。余裕で間に合いすぎたので、空港のマイデスクで充電しつつKindle Touchの設定をした。
in the evening + short flight + window seat = awesome!!
夕方 + 短時間 + 窓際 = 最高!!
雲が海原みたいで、空のグラデーションが美しすぎて、The Millenium聴きながら暮れてゆくのを見てた。
着陸のときに窓から見える夜景は生きもののようで、人工のものがこんなにもはびこっていることに対する畏れと、その景色の圧倒的な美しさにくらくらしながら、何だかよくわからない感動に胸が痛くなるのでした。
2月12日(日)
### Transit at LAX
将来の自分へ。LAXでの乗り換えには気をつけろ。SFOでもらう券はよくわからないけど何とかチェックインカウンターを見つけること。シャトルバスに乗ったりもする。ぜんぜん違う場所でしばらく気づかずにいたよ、あぶないあぶない。
2月13日(月)
ただいま
早朝成田到着、そして出社。相当ハードスケジュールだったと思うけどTwitter見るとなんかへっちゃらそう。自業自得だからへっちゃらな振りしてたんだろうか。翌日の2月14日にこんなこと書いてた。
Low pressure and jet lag make me awfully sleepy today. I spilled coffee on my white shirt. :-(
エピローグ
振り返ってみるとものすごく短い。むしろ出発前がメインだったのではないか!
英語ができる人と一緒に行動してると、自分がわざわざ下手な英語で口挟んでもなーとかつい思ってしまっていかんな。仕事以外のフリートークのむずかしさと、リスニング力(それだけじゃないけど)の足りなさを痛感したのでした。
お客歴4年、スタッフ歴2年半、離れて1年ちょっとたつので完全に身内びいきだけど、デュボワの、シェフの料理は本当にどれもおいしいです。離れてみるとわかるけど、望郷の念を誘う料理です。
選ばれた良い素材を使いすみずみまで愛情が行き渡っていてボリュームもたっぷりで高くないので、食べに行く人としてはほんとうに嬉しいけど、もうちょっと儲けなくて大丈夫なのかなってときどき心配になります。
さとみさんの作るお菓子もすごく贅沢に綿密に作られていて本当にどれもおいしいです。注文してから仕上げるものが多くて時間は少しかかるけど、そのぶん、できたてほやほやのおいしいものが食べられます。さとみさんは人を惹きつける力をすごくもっていて、見知らぬ常連さん同士が話すきっかけをつくるのが上手です。
小さい店内は常連さんがあつまるとよりいっそう親密な空気になります。常連さんたちはそれぞれ持っている特技で進んでデュボワの力になったりもします。お花を持ってきたり、お菓子を持ってきたり、何周年ポスターを作ったり、他にも。
私が働いていたとき、ドイツ人の常連さんでフランス語がネイティブくらいに喋れる人がいてフランス語を教えてくれることになり、さとみさんと私ともうひとりのゆうこちゃんの3人で、毎週お店の定休日の月曜日の夜にフランス語を教えてもらっていました。
おもしろいお客さんもいっぱいいて、伝説になっていたりします。書けないけど。
たくさんの人を見ることができて、とても勉強になりました。こういうふるまいのできる人って魅力的だな、とかその逆もしかりです。
お店のドアを開けたらまずお店の人を見て挨拶する、とか
椅子に座っているときに足のお行儀に気をつける、とか
ちょっとした質問(量やどんなものかやおすすめを聞くとか)や要望(メニューの一部変更とか)は伝えたほうがお互いにうれしい、とか、
お店で働く人になり人々を観察することによって気づいたことは多くあります。
一度の往復でひとつのことだけではなく複数のことをする、とか、
目だけじゃなくて耳(お皿とシルバーの音、グラスの音の違い、とかでバッシングや水を注ぐタイミングをはかる)および全神経を使ってお客さんのリクエストを察知する、とかも。
学生時代に飲食店でのアルバイトをしたことがなかったので、おおお!あっち側からはこんなふうに見えていたのか!って驚くことが多かったです。あっち側の人はお客さんが思うよりもお客さんのことを見ていました。あっち側になった経験は持っていたほうがいいなと思いました。
あ、そうだ、お店の外も中も、じっくりと選ばれて大切に手入れされていることもので構成されています。イギリスの学校で使われていた木のテーブルとか教会で使われていた椅子とか。ちなみに窓ガラスの外のアイビーは恐ろしいほどの繁殖力で、手入れするたびに、その勢いにぞぞぞってなってました。路地に面した窓ガラスは、うにょーんてなってるガラスで、あれは高いんですたしか。切子みたいな正方形の窓は日が当たると虹ができて、床やテーブルを彩ります。
突然長々と語ってしまいましたがそれは今日デュボワに行ったからです。いつもおいしい料理と憩いのひとときをありがとうございます。
そして、たぶん近いうちにわたしは幡ヶ谷に戻ります。これからもどうぞよろしくお願いします。
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