8時、朝ごはんは宿で、埼玉出身の女の子と一緒に。食べて支度したら、奈良に向けて出発するよ。
車内で昨日と一昨日の分のブログ書いてたらあっという間に奈良到着。ゲストハウスに荷物を預けて、法隆寺へ向かいます。柿の葉寿司(鮭、鯖、小鯛)を買って車内で早弁。おいしい。
法隆寺駅前からバスに乗ろうかと思ってたんだけど、駅前のゲーブルというコーヒーショップでレンタサイクル3時間300円。おーう、バスの本数少ないっぽいから自転車便利かも!1日だと500円だったけど、法隆寺と中宮寺なら3時間で十分ですよっておばちゃんがいうので、3時間で借りてみた。自転車で通るのにおすすめの道や駐輪場所まで教えてくれて親切だ!
法隆寺の南大門前の杉並木が壮観だー!そして南大門前に自転車を止めたんだけど、法隆寺、とにかくでかい…。街全体が寺だし奈良時代みたい。ひとりでいても、うわー!でけー!って思わず口に出してしまうほど。
そんな巨大な法隆寺はあとにして、まずは中宮寺で如意輪観世音菩薩。今回、広隆寺と中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像をどちらも見たのだけど、歴史の授業で習ったとき、わたしどっちかが好きでどっちかは違うって思ってたのに、どっちが好きだったのかわからなかった。だってどっちもそれぞれ良いのですもの!広隆寺の方はシュッ、サバッとしてるし、中宮寺はぽわん、つるつる、でどっちも好きでした。
それから東門経由で法隆寺に戻りました。ふおお…でっかい…。
金堂の釈迦三尊像は歴史の資料集の写真で何度も見てたけど、想像してたのよりすごく小さくてびっくりした。それと四天王(白鳳時代)が京都で見たのと全然違った!服をきっちり着てるしポーズも表情もおとなしいし、乗ってる邪鬼がかわいいの。
大講堂の薬師三尊を守る四天王は見覚えのある彼らでした。増長天がいちばんやんちゃなポーズ。そして多聞天だけが兜をかぶってた。担当の方角があるからいつも配置は一緒なのかなあ。ちなみに金堂のおとなしい彼らは600年代で仏教伝来して間もない頃、大講堂のは900年代なんだって。
西円堂にも薬師如来がいて裏手に格子ごしだけど四天王いた。大宝蔵院にも700年代の四天王がいて、装備が、よく見る彼らとは少し違ってた。兜や鉾を持っている人が金堂のと違ったし、600年代のおとなしい四天王から900年代のやんちゃな四天王に向かう途中で、まだはじけきってないようなかんじだった。
自転車で駅に戻ったらギリギリぴったしだったー!法隆寺はとにかく巨大でびっくりした。建物と建物の間がとにかくゆーーーったりしていた。ベルサイユを思い出した。あれはもっととんでもなく巨大だけど。
奈良駅に戻って、まだ時間があったのでお宝満載の興福寺へ。バス停降りたら奈良公園で、鹿がたくさんいた。写真撮ってたらさっそく頭突きされた。
入口から近い国宝館のところでチケット買おうとしたら、東金堂はどうします?って聞かれて、何があるか聞いたら薬師如来や十二神将っていうので、ぜひ!ということで共通チケット購入。
東金堂は入ってみたら、薬師オールスターズが理想的なフォーメーションで配置されるユートピアでした。なにこれなにこれすごすぎる!!!!
まず真ん中に薬師如来、両脇に日光月光菩薩(薬師如来の弟子)、四隅には四天王、その間に十二神将たち(薬師如来の守護神。元はインド神話に登場)、あとは維摩居士、文殊菩薩。こんなにすごい世界みたことないよー!
よく見ると、それぞれ作られた時期が違っていて、13世紀とか9世紀とか(詳細はメモが判読不能だったのであとで調べる)。覚えているのは、日光月光菩薩はたしかあのなかでいちばん古くて、面長でちょっと飛鳥時代っぽいテイストだったのに対して、その真ん中にいる薬師如来はもうちょっと後の時代で、丸顔だったこと。あの右側の日光さん、好きだったわー。
名残り惜しいけど国宝館へ。ここもすごかった。有名な阿修羅さんを含む八部衆は、少年の姿も何人かいて、全体的にあどけない様子。奈良美智さんの描く子供に通じるものがあった 。
5mを超える高さの千手観音もとてもよかった。三十三間堂でたくさん見るよりわたしはこっちのほうが好き。ここの千手観音は今まで見たなかでいちばん好き。
ゆこ「そんなに沢山持っていて嫌になりませんか?」
千手「みんなが手放せるように私が持っているのです。人々はそんなに沢山持つ必要はありません。足りないところを補い合えば、少しずつで十分なのです」
というひとり芝居をした。
それから南円堂の方へぷらぷら歩きながら夕日など写真撮ってたら、twitterで @yucocom さんが「時間があったら、ならまちのたい焼き屋さんも行ってみて!こたろうさん。」って教えてくれたので、早速こたろうさんへ。日も暮れて暗くなってきた路地で、「たい焼き準備中」みたいな札もでていたので、少々不安になりながらも、こんにちはーって中へ入ったら、一匹からでも快く焼いてくれました!
東京の一丁焼きのたい焼き御三家(麻布十番の浪花家総本店、四谷のわかば、人形町の柳家)の話などして、東京へ帰ったら四谷のわかばへ行ってみるといいよ、うちのうまさがさらにわかるから、なんて話をしたり。
外の皮が薄くパリパリで、中はもちもちしていてあんこたっぷりでおいしかった。食べ終わって、おっちゃんに、少々無茶振りかなと思いつつ、このへんでおいしいもの食べられるお店あったら教えてもらませんか、って聞いたら、うーん、って少し考えて、あ!!って教えてくれたのが、奄美大島のおもてなし料理を出してくれる鶏飯食堂 HABUS。その場で電話して確認して、行ってきました。
ごはんの上に、鶏肉や椎茸やアオサや錦糸たまご、葱、パパイヤの漬物、奄美の蜜柑の皮の粉を乗せて、鶏のスープをかけていただきました。おいしかったー。ソーシャルひとり旅、バンザイ!
今日HABUSのオニーサンが言ってた新薬師寺の十二神将。ふおお…かっこええ…薬師如来の周りをぐるっと守ってる!
5日目の写真 on Flickr
Day5 Nara 1 / 西遊紀行 2011-2012 - 5日目 奈良その1
2011-12-28 WednesdayComments
Day4 Kyoto Spirit World 4 / 西遊紀行 2011-2012 - 4日目 京都魔界巡礼その4
2011-12-27 Tuesday
寝坊したので宿を出たのは10時ごろ。五条大橋をわたって、五条駅から京都駅まで行きJRに乗り換えて太秦駅へ。
ときどき自分の記憶消去の徹底ぶりに驚くんだけど今回もそうだ。三十三間堂は初めてだと思ってたけど、冷たい板張り廊下で千手観音を見始めてしばらくして、あれ!来たことある!って思い出した。そしていまも、広隆寺に向かう道の途中に映画村の案内があったりするここ、確かに以前来たことあったわ…。
広隆寺に到着して門をくぐった瞬間、あー私ここ好きだわー!って気持ちでいっぱいになった。入ってすぐの左手の苔のあるところも好きだし、講堂の手前の鐘楼のある小さい林がとても良いの。
左手のお堂にあった霊験薬師仏壇像の説明に「天部形の薬師如来」とあって、天部と聞いたらものすごく気になるけど遠くてよく見えなくて残念!1100年代に建てられた講堂の中に平安初期8世紀生まれの阿弥陀如来さんがいらしゃる。でもメインストリートからはずれてるので素通りされがち。そんな国宝。
そして本日のメインイベント、広隆寺の霊宝殿!結果から言うとお宝満載で興奮しすぎて写真集まで買った!!
広隆寺の霊宝殿、入ってすぐの列が薬師如来の両脇に日光月光菩薩、その横に半分ずつ十二神将、端には南の増長天と西の広目天、という豪華ラインナップ。ときめきすぎて息を飲んだまま無呼吸になるとことでした。あやうく昇天しかけた。本当に天部さんたちは生き生きしていて見ていて楽しい。まさに、会いにいけるアイドルだわ。
かの有名な、歴史の教科書で見て以来憧れていた弥勒菩薩半跏思惟像の前に正座してみたけど、あまりに超越しすぎてて見惚れるばかりで、対話はできませんでした。
卯年の守護菩薩は文殊だって川越の石彫おじさんに聞いてから文殊菩薩には親しみがあって、卯年の今年にもんじゅくんがまた注目されてるのも皮肉なもんだなと思うけど、広隆寺の文殊さんも頭に五つのお団子載せたかんじがちょっと兎っぽくて、やっぱり親近感があって、思わず対話的な脳内ひとり芝居。
ゆこ「日本はどうなるのかな?」
文殊「うーん、そうだね、ダメだと思ったら別の場所へ行くって手もあるよね」
ゆ「生まれ育った土地への想いわたしはない方だけど、強い人は難しいよね」
文「視界を広げてこだわりや思い込みを捨てれば人はもっと自由になれるはずだよ。最終的な決断は自分を中心に据えて考えないときっと破綻するよ」
遅めのお昼は、昨日 @masaru036 さんに教えてもらった大正時代からの銭湯をリノベーションしたカフェ、嵯峨野湯へ。とても良いー!きゃっきゃ!
そのあといった蚕の社 (木嶋坐天照御魂神社)はいちばん魔界に近いと感じた。ここから先入ったら帰れなくなるんじゃないかって足がすくむほど。三柱鳥居にはなかなか近づけなかった。鬱蒼と茂った森の中でうす暗いし、寒いし、でもそれ以上に何かあるかんじがひしひしとありました。恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。本当は写真すらやばいんじゃないかっていう凄味があったのよ、撮っちゃったけど、ぷるぷるしながら。
車折神社と芸能神社にも行ってみた。芸能神社は天の岩戸の前で踊って八百万の神がやんややんや盛り上がって思わず天照大神が気になって戸を開けちゃったという、天宇受売命(あまのうずめのみこと)が祀ってあるんだって。玉垣に書かれた名前を見るのもおもしろいよ。いろんな芸名があるものだなぁとしみじみしちゃうよ。
夜ごはんは、宿から四条方面に行く途中に何度も通りかかって気になっていた、南座の隣の総本家にしんそば松葉。初・にしんそば!想像に反してにしんが潜って出てきた。そして意外にでかかった。
今夜のドミトリー(京都最後の夜!)は誰かの荷物が置いてあるけど帰って来てない。22時半からのスカイプ英会話は帰ってきたら移動すればいっか。それより宿題やってないや。って思ってたら先生から時間変更のリクエストが来て結局来年にリスケになった。
YouTube Liveで教授と細野さんの老人力ライブを見て、満ち足りた気分で、おやすみなさい。明日は奈良へ行きます。
4日目の写真 on Flickr
ときどき自分の記憶消去の徹底ぶりに驚くんだけど今回もそうだ。三十三間堂は初めてだと思ってたけど、冷たい板張り廊下で千手観音を見始めてしばらくして、あれ!来たことある!って思い出した。そしていまも、広隆寺に向かう道の途中に映画村の案内があったりするここ、確かに以前来たことあったわ…。
広隆寺に到着して門をくぐった瞬間、あー私ここ好きだわー!って気持ちでいっぱいになった。入ってすぐの左手の苔のあるところも好きだし、講堂の手前の鐘楼のある小さい林がとても良いの。
左手のお堂にあった霊験薬師仏壇像の説明に「天部形の薬師如来」とあって、天部と聞いたらものすごく気になるけど遠くてよく見えなくて残念!1100年代に建てられた講堂の中に平安初期8世紀生まれの阿弥陀如来さんがいらしゃる。でもメインストリートからはずれてるので素通りされがち。そんな国宝。
そして本日のメインイベント、広隆寺の霊宝殿!結果から言うとお宝満載で興奮しすぎて写真集まで買った!!
広隆寺の霊宝殿、入ってすぐの列が薬師如来の両脇に日光月光菩薩、その横に半分ずつ十二神将、端には南の増長天と西の広目天、という豪華ラインナップ。ときめきすぎて息を飲んだまま無呼吸になるとことでした。あやうく昇天しかけた。本当に天部さんたちは生き生きしていて見ていて楽しい。まさに、会いにいけるアイドルだわ。
かの有名な、歴史の教科書で見て以来憧れていた弥勒菩薩半跏思惟像の前に正座してみたけど、あまりに超越しすぎてて見惚れるばかりで、対話はできませんでした。
卯年の守護菩薩は文殊だって川越の石彫おじさんに聞いてから文殊菩薩には親しみがあって、卯年の今年にもんじゅくんがまた注目されてるのも皮肉なもんだなと思うけど、広隆寺の文殊さんも頭に五つのお団子載せたかんじがちょっと兎っぽくて、やっぱり親近感があって、思わず対話的な脳内ひとり芝居。
ゆこ「日本はどうなるのかな?」
文殊「うーん、そうだね、ダメだと思ったら別の場所へ行くって手もあるよね」
ゆ「生まれ育った土地への想いわたしはない方だけど、強い人は難しいよね」
文「視界を広げてこだわりや思い込みを捨てれば人はもっと自由になれるはずだよ。最終的な決断は自分を中心に据えて考えないときっと破綻するよ」
遅めのお昼は、昨日 @masaru036 さんに教えてもらった大正時代からの銭湯をリノベーションしたカフェ、嵯峨野湯へ。とても良いー!きゃっきゃ!
そのあといった蚕の社 (木嶋坐天照御魂神社)はいちばん魔界に近いと感じた。ここから先入ったら帰れなくなるんじゃないかって足がすくむほど。三柱鳥居にはなかなか近づけなかった。鬱蒼と茂った森の中でうす暗いし、寒いし、でもそれ以上に何かあるかんじがひしひしとありました。恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。本当は写真すらやばいんじゃないかっていう凄味があったのよ、撮っちゃったけど、ぷるぷるしながら。
車折神社と芸能神社にも行ってみた。芸能神社は天の岩戸の前で踊って八百万の神がやんややんや盛り上がって思わず天照大神が気になって戸を開けちゃったという、天宇受売命(あまのうずめのみこと)が祀ってあるんだって。玉垣に書かれた名前を見るのもおもしろいよ。いろんな芸名があるものだなぁとしみじみしちゃうよ。
夜ごはんは、宿から四条方面に行く途中に何度も通りかかって気になっていた、南座の隣の総本家にしんそば松葉。初・にしんそば!想像に反してにしんが潜って出てきた。そして意外にでかかった。
甘辛にしんとあっさりだしのハーモニーを 葱で仕上げているんだなあ ゆこぷ
今夜のドミトリー(京都最後の夜!)は誰かの荷物が置いてあるけど帰って来てない。22時半からのスカイプ英会話は帰ってきたら移動すればいっか。それより宿題やってないや。って思ってたら先生から時間変更のリクエストが来て結局来年にリスケになった。
YouTube Liveで教授と細野さんの老人力ライブを見て、満ち足りた気分で、おやすみなさい。明日は奈良へ行きます。
4日目の写真 on Flickr
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Day3 Kyoto Spirit World 3 / 西遊紀行 2011-2012 - 3日目 京都魔界巡礼その3
2011-12-26 Monday
今日は順調に早起き。7時半に目が覚めて、8時に朝ごはん食べて、自転車を借りて出かけようとしたら、雪がひらひら。外寒そうだけど、iPhoneを自転車にセットしてGO!
まずはご近所の六道珍皇寺。小野篁さんが夜になるとここの裏の井戸を通って冥界の閻魔庁に通ってたというお寺です。井戸は手前の扉の格子から覗くのみ。篁さんと閻魔さんはなかよく並んで祀られていました。
そしてその近くの六波羅蜜寺。教科書に乗ってた空也上人の口から南無阿弥陀仏が出ている像があります。空也上人、ちっちゃくてヨーダみたいで目が水晶だった。南無阿弥陀仏の「弥」のところ(4文字目)だけ針金のところがぐるぐる巻きになってた。教科書でみた有名な木像がたくさんあったよ。2011年まで残ってるなんて奇跡だわ!
なんといっても薬師如来を囲む四天王がかっこよすぎて卒倒しそうだった。ポージングも衣装もクールすぎる。一番年下(鎌倉時代)の増長天のお腹のところにある顔がタイムボカン的だったのもよかった。天部像はジョジョ立ちに通ずるものがあるねえ。
さらにその近くの幽霊子育飴本舗。鬼太郎出生エピソードのモデルとなった伝説を持つ飴屋さん。おなかに子を宿したお母さんが死んじゃって、当時は土葬だったから土に埋められたんだけど、そこで赤ちゃんが生まれて、でもお乳がでないから、お母さんは幽霊になってこのお店に飴を買いに来て、それをお乳がわりにして子供を育てたんだって。500年前から20代続いてて京都で2番目に古いお店なのだそうです。ほへー!!
手袋越しに指先凍えながら、三十三間堂(蓮華王院)へ。あのずらーっと並んだ千手観音の左背後から回りこむように拝観路があるのだけど、角を曲がるときの鳥肌すごかった。後白河法皇と平清盛はどうしてこんなのを作ったんだろうね。高校の日本史で習ったような気もするけど覚えてないんよ。千手観音がメインのと左右に500体ずつで全部で1001体。千手観音は一体につき40本の腕を持っていて、しかも一体につき界王拳30倍みたいなことになってるらしいことが書いてあったんだけど、帰ってきてぐぐってもよくわかららないのでこれは宿題。
天部や明王ってほとんどインドの神話から来てるんだねえ。三十三間堂の二十八部衆像の説明は英語のほうが詳しかったよ。
あとから教えてもらったんだけど三十三間堂の斜向かいの「七條 甘春堂(かんしゅんどう)」の二階のひろびろ座敷でお抹茶がおすすめらしく、次来たときはぜひ行きたい!
寒くて雪降ってておなかがすいてしょんぼりしてきたけど、自転車漕いで三条まで行きイノダコーヒ本店でお昼ごはん。
近くに六角堂があるので行ってみた。可愛い十六羅漢さんたちが楽しげに並んでいて、裏の池には何故か白鳥が三羽。傍らには「噛み付かれますので近づかないでください」的な看板が。他にも「戸を閉めて下さい ハトが入りますので」「展望エレベーターご案内:展望エレベーターから六角堂が一望できます ただし 展望台はございません」など、サイン好きにはなかなかのおすすめスポットです。
3日目にしてわかったこと。仏像は仏像でも天部と明王が見たいんです。特に四天王(持国天、増長天、広目天 、多聞天)はファンキーで最高にクール!如来や菩薩と比べると俗っぽくて、ポーズも表情も個性豊かでおもしろい。
そんなわたしの求める世界は奈良にあるんじゃないか。と。いうわけで明後日はチェックイン後、即、奈良へ向かおうと思ってます。東大寺と興福寺と法隆寺と中宮寺に行きたいの。
このあとどうしよっかなぁ、って宿方面に戻って、高台寺、なにげなく登ってみたら景色がすごかった。五重塔と京都タワーと、空。京都だわー!
高台寺は豊臣秀吉とねねの時代のもので、侘び寂びの世界でした。慈照寺銀閣にもちょっと似てる。お隣の圓徳院にあった長谷川等伯の障壁画が好きでした。桐紋が全体にタイリングされてる唐紙の上に松の絵を描いてあるの。
すっかり冷え切って、宿に戻る。教授と大友さんのUst、途中まで見た。
結局夜ごはん仲間は見つからず、ひとりで蛸八へ。写真はここ。昨日Facebookであゆみちゃんが教えてくれたお店。間口が狭くてのれんが掛かってて中の様子がわからなくて、たぶんふらっと通りかかっても入ってみよかなーって思わないような店構え。でも今日は入っちゃうよ。
あゆみちゃんから聞いたって言ったら、おーおー!お元気ですか?ってなって、まずはビール。が大瓶しかないー、それか焼酎か日本酒。そんなら大瓶かな。ってことで、小芋のからあげ。ゆずが散らしてあって、ほのかなやさしい衣をまとった里芋、おいしくないわけがないよね!おいしいよね!
そうして、お次はかつをのたたき。たいの薄造りと迷ったけど、かつを。お隣さんも、じゃあそれを。にんにくは?お願いします!ってことでこれがまた、ネギとにんにくがたっぷり乗ってておいしいんです。
それから、たった今またFacebookであゆみちゃんがおすすめしてきたすっぽん鍋。お隣さんも思わず注文してたよ。英語しか喋られへんお客さん来るけど断っとるって話を大将からきいてたら、お隣さんが、「OMAKASE」やったらだいたい通じるからそれと値段見せたらええどすえーなんつって、ね。
この、カウンターしかない小さいお店の、注文が伝播してく様子って、なんだかいいよね。
酔い覚ましにELEPHANT FACTORY COFFEEに寄って帰りました。ここは去年の5月にfmgに教えてもらったとこ。
今夜のドミトリーは14ベッド中、まさかのKA-SHI-KI-RI!! 気兼ねなく打鍵し放題!きゃっきゃ!
3日目の写真 on Flickr
今日の宿題
まずはご近所の六道珍皇寺。小野篁さんが夜になるとここの裏の井戸を通って冥界の閻魔庁に通ってたというお寺です。井戸は手前の扉の格子から覗くのみ。篁さんと閻魔さんはなかよく並んで祀られていました。
そしてその近くの六波羅蜜寺。教科書に乗ってた空也上人の口から南無阿弥陀仏が出ている像があります。空也上人、ちっちゃくてヨーダみたいで目が水晶だった。南無阿弥陀仏の「弥」のところ(4文字目)だけ針金のところがぐるぐる巻きになってた。教科書でみた有名な木像がたくさんあったよ。2011年まで残ってるなんて奇跡だわ!
なんといっても薬師如来を囲む四天王がかっこよすぎて卒倒しそうだった。ポージングも衣装もクールすぎる。一番年下(鎌倉時代)の増長天のお腹のところにある顔がタイムボカン的だったのもよかった。天部像はジョジョ立ちに通ずるものがあるねえ。
さらにその近くの幽霊子育飴本舗。鬼太郎出生エピソードのモデルとなった伝説を持つ飴屋さん。おなかに子を宿したお母さんが死んじゃって、当時は土葬だったから土に埋められたんだけど、そこで赤ちゃんが生まれて、でもお乳がでないから、お母さんは幽霊になってこのお店に飴を買いに来て、それをお乳がわりにして子供を育てたんだって。500年前から20代続いてて京都で2番目に古いお店なのだそうです。ほへー!!
手袋越しに指先凍えながら、三十三間堂(蓮華王院)へ。あのずらーっと並んだ千手観音の左背後から回りこむように拝観路があるのだけど、角を曲がるときの鳥肌すごかった。後白河法皇と平清盛はどうしてこんなのを作ったんだろうね。高校の日本史で習ったような気もするけど覚えてないんよ。千手観音がメインのと左右に500体ずつで全部で1001体。千手観音は一体につき40本の腕を持っていて、しかも一体につき界王拳30倍みたいなことになってるらしいことが書いてあったんだけど、帰ってきてぐぐってもよくわかららないのでこれは宿題。
天部や明王ってほとんどインドの神話から来てるんだねえ。三十三間堂の二十八部衆像の説明は英語のほうが詳しかったよ。
あとから教えてもらったんだけど三十三間堂の斜向かいの「七條 甘春堂(かんしゅんどう)」の二階のひろびろ座敷でお抹茶がおすすめらしく、次来たときはぜひ行きたい!
寒くて雪降ってておなかがすいてしょんぼりしてきたけど、自転車漕いで三条まで行きイノダコーヒ本店でお昼ごはん。
近くに六角堂があるので行ってみた。可愛い十六羅漢さんたちが楽しげに並んでいて、裏の池には何故か白鳥が三羽。傍らには「噛み付かれますので近づかないでください」的な看板が。他にも「戸を閉めて下さい ハトが入りますので」「展望エレベーターご案内:展望エレベーターから六角堂が一望できます ただし 展望台はございません」など、サイン好きにはなかなかのおすすめスポットです。
3日目にしてわかったこと。仏像は仏像でも天部と明王が見たいんです。特に四天王(持国天、増長天、広目天 、多聞天)はファンキーで最高にクール!如来や菩薩と比べると俗っぽくて、ポーズも表情も個性豊かでおもしろい。
そんなわたしの求める世界は奈良にあるんじゃないか。と。いうわけで明後日はチェックイン後、即、奈良へ向かおうと思ってます。東大寺と興福寺と法隆寺と中宮寺に行きたいの。
このあとどうしよっかなぁ、って宿方面に戻って、高台寺、なにげなく登ってみたら景色がすごかった。五重塔と京都タワーと、空。京都だわー!
高台寺は豊臣秀吉とねねの時代のもので、侘び寂びの世界でした。慈照寺銀閣にもちょっと似てる。お隣の圓徳院にあった長谷川等伯の障壁画が好きでした。桐紋が全体にタイリングされてる唐紙の上に松の絵を描いてあるの。
すっかり冷え切って、宿に戻る。教授と大友さんのUst、途中まで見た。
結局夜ごはん仲間は見つからず、ひとりで蛸八へ。写真はここ。昨日Facebookであゆみちゃんが教えてくれたお店。間口が狭くてのれんが掛かってて中の様子がわからなくて、たぶんふらっと通りかかっても入ってみよかなーって思わないような店構え。でも今日は入っちゃうよ。
あゆみちゃんから聞いたって言ったら、おーおー!お元気ですか?ってなって、まずはビール。が大瓶しかないー、それか焼酎か日本酒。そんなら大瓶かな。ってことで、小芋のからあげ。ゆずが散らしてあって、ほのかなやさしい衣をまとった里芋、おいしくないわけがないよね!おいしいよね!
そうして、お次はかつをのたたき。たいの薄造りと迷ったけど、かつを。お隣さんも、じゃあそれを。にんにくは?お願いします!ってことでこれがまた、ネギとにんにくがたっぷり乗ってておいしいんです。
それから、たった今またFacebookであゆみちゃんがおすすめしてきたすっぽん鍋。お隣さんも思わず注文してたよ。英語しか喋られへんお客さん来るけど断っとるって話を大将からきいてたら、お隣さんが、「OMAKASE」やったらだいたい通じるからそれと値段見せたらええどすえーなんつって、ね。
この、カウンターしかない小さいお店の、注文が伝播してく様子って、なんだかいいよね。
酔い覚ましにELEPHANT FACTORY COFFEEに寄って帰りました。ここは去年の5月にfmgに教えてもらったとこ。
今夜のドミトリーは14ベッド中、まさかのKA-SHI-KI-RI!! 気兼ねなく打鍵し放題!きゃっきゃ!
3日目の写真 on Flickr
今日の宿題
- 天部、明王、特に四天王像が見られるお寺リスト
- 三十三間堂を作るきっかけは何だったの?教えて、後白河法皇!
- 千手観音の持ち物とご利益図解、界王拳30倍について
明日行くところ
- 太秦の広隆寺で半跏思惟像見る
- 木島神社の三柱鳥居
- 広隆寺の先の芸能の神様をまつってる「車折神社(くるまざきじんじゃ)」(@masaru036さん情報)
- その先の「嵐電嵯峨駅」を降りてすぐのところにある「嵯峨野湯」っていう昔銭湯だったカフェ。ホットケーキがおいしい。(@masaru036さん情報)
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Yuko Honda Morita (yukop) : yukop.com
飯能→東京→シリコンバレー。夫と猫2匹と暮らしてます。作ったり学んだり踊ったりするのが好き。
Born in Japan, living in California with my husband and two cats. "A bit of a geek and a bit of a geek fan and a bit of an artist." ->
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