Stranger in Wonderland

House Finch(メキシコマシコ)のこどもが可愛すぎる。雛の時のアホ毛の残りがぴよぴよで、おなかはふくふくで、飛び方もまだなんとなくおぼつかない。 おとなのマシコは餌がないと窓越しにこっち見てクレーックレーッと抗議の声を上げるけど、こどもたちは地面に落ちた餌をしずかにつついてる。

Juvenile house finch is so adorable! it looks like they have fluffy ears or a bad hair day.

Loveandmercy

Brian Wilson 伝記映画 Love & Mercy、すごくよかった。あと3回くらい観たい。スタジオでの Pet Sounds のレコーディング再現シーンは心躍りまくりだし胸熱でした。

Paul Dano のブライアンはちゃんとぷくぷくしてたので、きっとがんばって体重増やしたんだろうなーと思ってたら、35 pounds (16kg) 増やしたんだって。夜寝る前にアイス食べたりワイン飲んだりして。

そして Paul の歌う God Only Knows はハラハラドキドキしながら聴いたけど、すばらしかった。ブライアンの生霊連れてきちゃったかのようでした。バンドでボーカルとギターやってた(る?)んだねー。 ブライアンにはじめて会うとき、自分の歌を聴いた反応がこわかったんだけど、 “Paul Dano, you sing good.” って言われて泣きたくなった、とインタビューで言ってた。いい話だー!

次観るときは他のメンバーにももっと注目したい。特にマイク・ラブとの仲の悪さ。あとカール(いまさらですが Good Vibrationsのリードボーカルってカールだったんだね!!ブライアンだと思ってた…!)。とデニスも。

その次観るときは80年代ブライアンとユージーン・ランディにもっと注目したい。ユージーン・ランディはすごくマッドドクターっぽくてよかった。

そして4回めには全体をあらためて味わいたい。

ちなみに80年代ブライアンは、Fresh Air の、1988年ブライアンインタビュー(ファーストソロアルバムを出した頃のインタビュー。ランディとドラッグについて語ってます)を聴いておくとより楽しめます。だいぶ尋常じゃないかんじが喋りからすごく伝わってくるので。

CineArtsという単館系っぽい映画館で観たんだけど、お客さんの半分以上は、青春時代にビーチボーイズを聴いてたんだろうなあというような老紳士・老婦人でした。それもまた良かった。

CineArts

NPR の Fresh Air がさいきん気のお気に入り。通勤中に Podcast でほぼ毎日聞いてます。 Terry Gross という女性のホストが毎回いろんなゲストを呼んでインタビューする番組で、彼女は1975年からホストをつとめているそうな。NPRの「徹子の部屋」と呼びたい長寿番組。

トピックがおもしろいのに加えて、ゲストの経歴も興味深いので、聞いたあとその人のことを調べたりして、広がってくのもたのしい。著書も読んでみたくなるけど、英語の本読むの時間かかるからそこまではできなくて残念! 毎回 Transcript があるので、よくわからなかった部分も文字で確認できるのがすばらしい。

最近おもしろかったのを3つ紹介します。

##Michael Feinstein On ‘Gershwins & Me’

ゲストは、George Gershwin のお兄さんの Ira Gershwin の最後の6年間に彼の archivist 兼 cataloger をやってたという「Gershwins & Me」著者(ミュージシャン)。アーカイビストなんて職業はじめて聞いた。ポール・オースターの「ムーン・パレス」みたい!かっこいい。それにしても song plugger という職業もあったっていうのがすごい。まだ一般家庭に蓄音機なんか無い時代に音楽を売るって言ったら録音じゃなくて楽譜(sheet music)だったのですね。で、楽譜屋さんの販促のためにデモ演奏する人が必要で、それが song plugger。ガーシュウィンのキャリアはここからスタートしたのです。15歳の時だから1913年くらい。そんで song plugger 時代に同世代の Adele & Fred Astaire 姉弟と出会って、実はオレ曲書いてるんだよねー、って聞かせたら、なにこれすげえいいじゃん!そうだ!オレたちいつか一緒にショーをつくろうぜ。お前が曲書いてオレたちが踊るんだ!っつって10年後に実現した(たぶん”Lady, Be Good”(1924))っていうからわくわくするよね!アメリカンドリーム! あとこの Michael さんがどうやって Ira と出会って archivist になったかって話もおもしろいんだけど長くなったのでとりあえず以下略。

##Inside The Digital Underworld

ゲストは「The Dark Net―Inside the Digital Underworld」の著者。TORブラウザの話とか(もともとはUS海軍情報部が開発した技術で、接続経路を匿名化するらしい)。シルクロードみたいなブラックマーケットはユーザーレビューが命だって話とか。ISIS が若者を勧誘するために、ソーシャルメディアで銃と猫の写真を使うって話とか(ネットユーザーは猫だいすきだから)。トロルの話とか。 ところで TOR は The Onion Router の頭文字で、なんでたまねぎなんだろ、と思ってたんだけど、これってもしや剥いても剥いても正体が現れないってこと?うまいこと言うなー!と昨晩寝る直前に思いついてしまい寝付きが悪かったけど、朝起きて Wikipedia みたらちょっと違った。

##How ‘Gatsby’ Went From A Flop To A Great American Novel

ゲストはグレートギャツビーの解説本の著者のMaureen Corrigan。ギャツビーって禁酒法時代に酒の密輸で金持ちになったのね…!本も読んだし映画も見たのに知らなかったわよ…。犯罪・不倫満載なので1925年出版当時はかなりきわどい扱いだったとのこと。で、評判はぱっとしなかったんだけど1940年代 WW2 がはじまったときに、軍隊に読むものを配ろうってことになって、その中にグレートギャツビーも選ばれて、軍服のポケットに入るサイズの Amred service edition てのが作られて多くの人に読まれたそうな。ノルマンディー上陸の前夜には、アイゼンハワーの部下が、 船に乗り込むひとりひとりのポケットの中に軍隊版が入ってるかどうか確認したというエピソードも出てきた。でもフィッツジェラルドは1940年に死んじゃったからそんなこと知らないのよね。 ちなみにこの著者はギャツビーを50回以上読んだそう。最初に読んだときは、退屈だし、魅力的な女性キャラが出てこないし、はぁ、また金持ちの話でしょ、って思ってたらしい。

1900年代前半のアメリカの歴史をもうちょっと知りたくなりました。ガーシュウィンもアステアもフィッツジェラルドもエリントンもみんな同世代だったんだなあ。

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Yuko Honda Morita (yukop) : yukop.com
飯能→東京→シリコンバレー。夫と猫2匹と暮らしてます。作ったり学んだり踊ったりするのが好き。
Born in Japan, living in California with my husband and two cats. "A bit of a geek and a bit of a geek fan and a bit of an artist." ->

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