Stranger in Wonderland

お客歴4年、スタッフ歴2年半、離れて1年ちょっとたつので完全に身内びいきだけど、デュボワの、シェフの料理は本当にどれもおいしいです。離れてみるとわかるけど、望郷の念を誘う料理です。
選ばれた良い素材を使いすみずみまで愛情が行き渡っていてボリュームもたっぷりで高くないので、食べに行く人としてはほんとうに嬉しいけど、もうちょっと儲けなくて大丈夫なのかなってときどき心配になります。
さとみさんの作るお菓子もすごく贅沢に綿密に作られていて本当にどれもおいしいです。注文してから仕上げるものが多くて時間は少しかかるけど、そのぶん、できたてほやほやのおいしいものが食べられます。さとみさんは人を惹きつける力をすごくもっていて、見知らぬ常連さん同士が話すきっかけをつくるのが上手です。

小さい店内は常連さんがあつまるとよりいっそう親密な空気になります。常連さんたちはそれぞれ持っている特技で進んでデュボワの力になったりもします。お花を持ってきたり、お菓子を持ってきたり、何周年ポスターを作ったり、他にも。
私が働いていたとき、ドイツ人の常連さんでフランス語がネイティブくらいに喋れる人がいてフランス語を教えてくれることになり、さとみさんと私ともうひとりのゆうこちゃんの3人で、毎週お店の定休日の月曜日の夜にフランス語を教えてもらっていました。

おもしろいお客さんもいっぱいいて、伝説になっていたりします。書けないけど。
たくさんの人を見ることができて、とても勉強になりました。こういうふるまいのできる人って魅力的だな、とかその逆もしかりです。
お店のドアを開けたらまずお店の人を見て挨拶する、とか
椅子に座っているときに足のお行儀に気をつける、とか
ちょっとした質問(量やどんなものかやおすすめを聞くとか)や要望(メニューの一部変更とか)は伝えたほうがお互いにうれしい、とか、
お店で働く人になり人々を観察することによって気づいたことは多くあります。

一度の往復でひとつのことだけではなく複数のことをする、とか、
目だけじゃなくて耳(お皿とシルバーの音、グラスの音の違い、とかでバッシングや水を注ぐタイミングをはかる)および全神経を使ってお客さんのリクエストを察知する、とかも。

学生時代に飲食店でのアルバイトをしたことがなかったので、おおお!あっち側からはこんなふうに見えていたのか!って驚くことが多かったです。あっち側の人はお客さんが思うよりもお客さんのことを見ていました。あっち側になった経験は持っていたほうがいいなと思いました。
あ、そうだ、お店の外も中も、じっくりと選ばれて大切に手入れされていることもので構成されています。イギリスの学校で使われていた木のテーブルとか教会で使われていた椅子とか。ちなみに窓ガラスの外のアイビーは恐ろしいほどの繁殖力で、手入れするたびに、その勢いにぞぞぞってなってました。路地に面した窓ガラスは、うにょーんてなってるガラスで、あれは高いんですたしか。切子みたいな正方形の窓は日が当たると虹ができて、床やテーブルを彩ります。


突然長々と語ってしまいましたがそれは今日デュボワに行ったからです。いつもおいしい料理と憩いのひとときをありがとうございます。
そして、たぶん近いうちにわたしは幡ヶ谷に戻ります。これからもどうぞよろしくお願いします。

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Yuko Honda Morita (yukop) : yukop.com
飯能→東京→シリコンバレー。夫と猫2匹と暮らしてます。作ったり学んだり踊ったりするのが好き。
Born in Japan, living in California with my husband and two cats. "A bit of a geek and a bit of a geek fan and a bit of an artist." ->

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