Stranger in Wonderland

High Voltage

湾と Yosemite の間くらいに、San Luis National Wildlife Refuge という場所があって、Elk(アメリカアカシカ)がいるらしい。しかも野鳥もいろいろいそう。クリスマス前にがっつり休みをとったわりに天気があやしくて、出かける前までどうなるかわからなかったけど、出発日は予報通り曇りだったので、行ってきた。

101 を Gilroy まで南下して、休憩がてらダウンタウンをぷらっと見学したあと、152 を東に向かって San Luis Reservoir という貯水湖に寄る。運転しながら見える景色からでも水位がかなり下がってるのがわかる。地図に表示される水の位置よりも水が遠くなってる。ほんと乾いてるんだなーカリフォルニア。Visitor Center のおっちゃんは暇そうで、水位は昔はあのへんまであった、とか、 Elk を見たいならこの先2分くらいのところにいると思う、一昨日見た、とかいろいろ教えてくれた。

Reservoir

せっかくなのでおっちゃんの教えてくれたあたりに寄ってみる。途中、右手の草原に Elk がいたのが見えたけど、運転してたのでちらっとしか見えず、そのあと代わってもらって景色を見るのに専念したけどElk はいなかったので、気を取り直して目的地の San Luis NWR に向かう。

Main EntranceVisitor Center

メインエントランスを入ってすぐのところに立派な Visitor Center があり、各種パンフレットや、ここで見られる野生生物たちの展示などがある。Auto Tour Route という、車でめぐる見学ルートがふたつあるので、まずはそのふたつを行ってみることにする。

ひとつめは、Tule Elk Auto Tour Route。出発点からいちばん近い案内板のそばで、さっそく Elk が見えたので車を停める。Elk たちは柵の中で保護されているらしい。立派なツノのあるオスの Elk が何頭か草を食んでいる。さらに先の方にある案内板のところで車を停めると、こんどはメスの Elk たちの中に一頭だけオスのいる群れがいる。草をもぐもぐしているか、座ってこっちを見ている。Elk、昔はたくさんいたけど今カリフォルニアにいるのは 2,500頭くらいらしい。

Tule Elk (male)

Tule Elk (female)

Visitor Center の近くでは、ずーっと見たいと思ってた California Quail を見ることができた。アホ毛がぴよっと出てるウズラで、日本語ではカンムリウズラというらしい。California の州の鳥に指定されているので、ガイドブックや何かの表紙で見かけることも多いのだけど、本物を見たのははじめて。道を渡ってるところを見かけて、アホ毛いたー!と急いで車を降りたけど、アホ毛団、意外と足が速くて、チッチッチッチと鳴きながらあっという間に走り去ってしまった。疾走感あふれる写真になりました。

California Quail

もうひとつのルートは Waterfowl Auto Tour Route。こちらは、保護区の奥の方までまっすぐ進んだ先に Chester Marsh というトレイルがあるようなので、水鳥が見れることを期待して行ってみる。ところが、地図上で池があるはずの場所には、枯れ果てた草原が広がるのみ。ここも虚無に蝕まれている…!(「はてしない物語」)猛禽類だけは元気にぷらぷらしてました。猛禽類はふだん遠くから見るくらいなので、特定するのが難しいんだけど、たぶん Red-tailed Hawk(アカオノスリ)だと思う。

虚無

Red-tailed Hawk

引き返す頃にはだいぶ日も傾きはじめ、保護区の端っこの道では、電線にびっしり並んでとまった Tri-colored Blackbird の群れが見えた。なぜかみんな揃って同じタイミングでぴょこぴょこおじぎをしている。マスゲームのようだった。

Tri-colored Blackbird

Visitor Center の駐車場に戻り、すぐそばの短いトレイル Wetland Trail を一周する。ここには水がある。よかった。池にはカモ、Great Blue Heron(オオアオサギ)長老、黒っぽいシギらしきものなどがいる。ときどき頭上をCanada Goose が飛んで行く。Snow Goose と Sandhill Crane(カナダヅル) が飛んで行くのも見えた。あれがカナダヅルか!かっこいい!

そして、今回一番うれしかった瞬間。日も暮れて薄暗くなったころ、ホッホー、ホー、ホー、という聞き覚えのある声がする(鳥の鳴き声CDを車の中でいつも聞いてるので)。Owl だ!どこだー!と声のする方を見ると、遠くの木の枝に何かとまってる。ほら、耳が生えてる。Great-honed Owl(アメリカワシミミズク)だよ。すごい。本当にいた。保護区のパンフレットの鳥リストだと uncommon になってるので、見れたのはラッキーだったなー。

Great-honed Owl

見た鳥: Red-tailed Hawk, 何らかの猛禽類, Great-honed Owl, Snow Goose(?), Sandhill Crane, California Quail, Great Egret, Great Blue Heron, American Coot, Mallard, Northern Shoveler, Killdeer, Black-necked Stilt, Long-billed Dowitcher, 黒いシギの仲間らしきもの, Western Meadowlark, Black Phoebe, White-crowned Sparrow, House Sparrow, Marsh Wren(?), Tri-colored Blackbird, 何らかの swallow, 何らかの vireo

見た動物: Tule Elk, Desert Cottontail Rabbit, Ground Squirrel, Mule Deer (female)

EAD(労働許可証)の更新時期になりました。有効期限の120日前から手続きができるので、そろそろ準備しないと。前回はI-765フォームの提出と$380の支払いはオンラインでした(その他必要書類は別途郵送)と日記に書いてあったので、USCIS のサイトを見たけど見当たらない。おかしいなー、とぐぐったら、www.us-immigration.com というサイトに辿り着き、ここから E-file できるっぽかったので、去年作ったアカウントで入ろうとしたけど入れない…パスワード忘れたかも → パスワード再発行 → 何も起こらないしメールも来ない → サポートに電話 → あなたのアカウントないみたいよ?新しくファイルするならアカウント作りなおせばOKよ? → うーん…なんかへんだなあ → 8ちゃんが横から覗き込み、ん?.com なの?大丈夫? → しらべる → \(^o^)/大丈夫じゃなかった!

USCIS 曰く、従来の E-filing システムは廃止して新しいのに移行しまーす!でもI-765はまだできてないから、2014年9月20日以降は紙で郵送してね!だって。

www.us-immigration.com はどうも代行業者らしいけど、だまされて手数料を払ってしまい scam だといってる人がけっこういる。あぶなかった…。去年作ったアカウントで入れないわけだわ。別物だもの。

あやしいサイトは、ドメイン名 scam で検索すべし、そして政府関係なら .gov のみを信じよ、という教訓を得ました。

ドメインで気づくべきだと言われればその通りなんだけど、去年はオンラインで提出した記録があったので、どこかからできるはず、と思い込んでいたのです。USCIS のサイトでリンクが見当たらないのはただ単に不親切設計なんだと思ってたし、オンラインでできてたものが紙だけになるなんて思わなかった、というのもある。でも去年あったものが今年もあるとは限らないのねー。

追記:
翌日、代行業者から何度か電話かかってきて、ボイスメールに、手続きも支払いも完了してないですよーとメッセージを残して行きました。完了するつもりないのでブロックしておきました。

Google の裏山あたりに Burrowing Owl(アナホリフクロウ)が住んでいて、それを保護するために建築規制とかがあるらしい、という話を以前聞いたことがあったのだけど、さいきん野鳥への興味が広がってきて、そのフクロウを見たくなってきた。大きさとか鳴き声とか住んでる場所とか活動時間帯とかを予習して、Audubon の野鳥アプリで目撃情報のあった Sunnyvale Baylands Park に行ってきた(午前7時オープン、11月から2月まではパーキング無料)。

BBQ 場のあたりをぷらぷらしてたらけっこうたくさん穴があったので、これは期待できるのでは、と一瞬思ったけどぜんぜんいそうにない。ちなみに、アナホリフクロウたちは、プレーリードッグやGround Squirrel(ジリス)たちの掘った穴に住んでいて、昼行性らしい。芝生広場ではラジコン飛行機を飛ばしてるおじさんたちがけっこういる。そんな日曜の朝7時半。

公園内のトレイルでは Canada Goose(カナダグース)たちがのんびり歩いていて、妙に平和な気持ちになった。草むらにはスズメたちが大量に潜んでる。アナホリフクロウは見当たらない。まあそんな簡単には見つからないよなー、水鳥でも見にいくか、と水辺に通じるトレイルを歩くことにした。ジリスがしっぽを振りながら高い声で鳴いてるのとか、Black Phoebe が柵の上を飛び移るのと並んで歩きながら、だだっ広い原っぱを見回す。ん、なんかだるまみたいなのいるな、と双眼鏡を覗くと、アナホリフクロウだったーーー!ほんとにいたよーーー!ひなたぼっこしてるよー!

あまりにも動かないので、双眼鏡をカメラのレンズで覗くようにしてズームして撮影。ぼやけてるけど、いちおうフクロウってわかるよね?でもちょっとそろそろ望遠で撮れるカメラ欲しくなってきたなー。

Burrowing Owl

Burrowing Owl

目撃地点は Baylands Park の緑色の右側のあたり。

それにしてもだだっ広かった。Shoreline Park より全体的に茶色くて、荒涼としている。

Panorama

Canada Goose(カナダグース)の群れ。

Canada Goose

Black Phoebe(クロツキヒメハエトリ)。この子は街中の公園でもよく見るし、YMCAのプールでもおなじみ。

Black Phoebe

げっ歯類らしき頭蓋骨が落ちてた(裏側も写真撮っておけばよかった!!!!)。

Bone

本日の見た鳥メモ:
Canada Goose, Great Egret, 何らかのGull, Burrowing Owl, White-crowned Sparrow, Savannah Sparrow, White Pelican, Black Phoebe, House Finch, American Coot, Northern Pintail, 何らかのCormorant, Northern Mockingbird

Author

Yuko Honda Morita (yukop) : yukop.com
飯能→東京→シリコンバレー。夫と猫2匹と暮らしてます。作ったり学んだり踊ったりするのが好き。
Born in Japan, living in California with my husband and two cats. "A bit of a geek and a bit of a geek fan and a bit of an artist." ->

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